【システム開発の種類】オープン系、Web系、汎用系の違いとその特徴
システム開発には「オープン系」「Web系」「汎用系」の3つの種類があるのはご存知でしょうか? ITエンジニアを目指す場合、取得するスキルの方向性を検討する上でも理解しておく必要があります。今回はそれぞれの違いや特徴について解説しますので、参考にしていただけたらと思います。
【システム開発】オープン系
オープン系とは?
システム開発の「オープン系」とは、技術的な仕様が公開(オープン)されているOSなどのソフトウェアとハードウェア(サーバ、ルーター、スイッチなどの周辺機器)を組み合わせて開発するシステムを指します。主にパソコンで使用される販売管理システムや、会計システムなどの業務用システムなどを開発します。
オープン系の特徴
- WindowsやMacなどのOSを利用できる
- 使用できるプログラミング言語が多い(Java、PHP、C言語、VB、Ruby、Pythonなど)
- 開発コストが安い
- 開発、変更が柔軟にできる
オープン系の今後の需要
パソコンの普及によりオープン系システム開発の需要は高まっており、それに伴って技術者の需要も高いです。保守管理などの仕事もあるため、今後も需要が減ることはないでしょう。
オープン系に向いている人
しっかりスキルを習得し、安定して働きたい人に向いています。
【システム開発】Web系
Web系とは?
システム開発の「Web系」とは、Web上で動作するWebアプリケーションを開発するシステムを指します。インターネットに接続されていることを前提に開発され、表示させるだけのWebサイトではなく、ECサイトや掲示板、SNS、予約サイトなど、ユーザー登録があったり、顧客情報を管理する必要があるWebサイトの開発が「Web系」にあたります。
Web系の特徴
- Web開発に特化したプログラミング言語を使用する(PHP、Ruby、Python、Javaなど)
- コストパフォーマンスが高い
- リモートワークに対応している企業が多い
Web系の今後の需要
「Web系」はシステム開発の主流になってきているため、今後の需要はますます増えていくと考えられます。スマホの普及によりさらにWebアプリケーションを開発する企業は増えており、人材不足も起こっていると言われています。
Web系に向いている人
変化が激しい業界なので、最新のトレンドにアンテナを貼っている人、新しい技術を積極的に取り入れていきたい人などが向いています。
【システム開発】汎用系
汎用系とは?
システム開発の「汎用系」とは、ホストコンピュータなどの大型のコンピュータ(汎用機)を使って開発するシステムのことを指します。大量のデータを処理する必要がある銀行や保険会社、金融機関などの基幹システムに使われています。
汎用系の特徴
- 使用するプログラミング言語が少ない(COBOLなど)
- 開発コストが高い
- 動作とセキュリティ面に安定性がある
- 大量のデータを処理できる
汎用系の今後の需要
新しくシステム開発を行う業務はほとんどありません。古い技術のためエンジニアも少なくなってきており、需要は減少傾向にあります。近年では現在動いているシステムの保守やメンテナンスが主な仕事となるケースが多いようです。
汎用系に向いている人
大手の企業で扱われているシステムなので、やりがいや達成感は大きく、責任感のある人、その分野のスペシャリストになりたい人には向いています。
最後に
以上、システム開発の「オープン系」「Web系」「汎用系」の3つのそれぞれの違い、特徴についてご紹介しました。ITエンジニアに興味がある人、これから目指す人はそれぞれの特徴を理解した上で習得するスキルについて検討してみてはいかがでしょうか。
筆者Y.S