未来のショールーム体験!clusterにメタバースショールームがオープン!

近年、メタバース技術の進化は目覚ましく、エンターテイメント分野だけでなく、ビジネス分野への応用も急速に進んでいます。特に注目を集めているのが、住宅設備業界におけるメタバースの活用です。昨年末、住宅設備メーカーの株式会社ハウステックが、メタバースプラットフォーム「cluster」内にバーチャルショールームをオープンしました。画期的な空間として注目を集めているハウステックの「メタバースショールーム」について今回は解説いたします。
ショールームの課題とメタバースの可能性

従来のショールームは、実物を見て触れることができるという大きなメリットがある一方で、いくつかの課題も抱えています。
<物理的な制約>
展示スペースの広さに限りがあるため、すべての商品を展示することができない。
<場所の制約>
遠方に住んでいる場合、ショールームまで足を運ぶのが困難。
<時間の制約>
ショールームの営業時間内に訪問する必要があり、都合が合わない場合がある。
<情報伝達の制約>
カタログやパンフレットだけでは、商品の質感や使用感を十分に伝えることができない。
これらの課題に対し、メタバースは革新的な解決策を提供します。メタバース空間では、物理的な制約や場所・時間の制約を受けずに、無限の可能性を秘めた展示空間を創造することができます。
ハウステックのメタバースショールーム

株式会社ハウステックは、キッチン、バス、洗面などの住宅設備機器を製造・販売している会社です。近年、注目を集めているメタバースを活用し、時間や場所にとらわれずに製品を体験できる場として、「cluster」内に公式メタバースショールームをオープンしました。
「メタバースショールーム」は仮想空間上で住宅設備を体験できる次世代のショールームです。従来の物理的なショールームでは実現できなかった自由な空間設計やインタラクティブな要素を盛り込んでおり、利用者はリアルとはまた違った感覚で製品を体験できます。
clusterというプラットフォームの強み
「メタバースショールーム」の展開プラットフォームとしてclusterが選ばれたのは、以下の理由があります。
<多人数同時接続>
clusterは、多くのユーザーが同時に同じ空間にアクセスできるプラットフォームです。複数人で一緒にショールームを体験したり、イベントに参加したりすることが容易になります。
<アバターによるコミュニケーション>
ユーザーはアバターを使ってメタバース空間を自由に移動し、他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。これにより、現実のショールームに近い、自然なコミュニケーションを実現できます。
<豊富な表現力>
clusterは、3Dモデルや映像、音声など、様々な表現方法に対応しているので、臨場感あふれるショールーム体験を提供できます。
<アクセス性>
スマートフォン、PC、VRヘッドセットなど、様々なデバイスからアクセスできます。そのため、より多くのユーザーにメタバース体験を提供できます。
ハウステックのメタバースショールームでできること
<バーチャル空間で商品を見学・体験>
スマートフォン、PC、VR機器などから「cluster」アプリを通じてアクセスし、ハウステックのキッチン、バスルーム、洗面台などの製品を3Dモデルで閲覧できます。まるで実際のショールームにいるかのように、製品を様々な角度から見たり、確認したりすることが可能です。
<等身大アバターでサイズ感を確認>
自身のアバターを使ってバーチャル空間を歩き回ることで、製品の実際のサイズ感や設置イメージを掴むことができます。これにより、自宅に設置した場合の様子を具体的にイメージしやすくなります。
<カラーシミュレーション>
キッチンの収納扉やバスルームの壁の色などを変更できるカラーシミュレーション機能が搭載されており、好みの色やインテリアに合わせたコーディネートをシミュレーションできます。
<ミニゲーム>
ロビーにはミニゲームが用意されています。ミニゲームでは楽しみながらハウステックの世界観に触れることができます。現在、2025年3月末までの限定で、クラスター内のアバターに使用できるアクセサリーがゲットできるスタンプラリーを開催しています。
<アドバイザーとのコミュニケーション>
予約をすれば、「アドバイザーアバター」と直接話をすることができます。実際のハウステックスタッフがアバターとして個別に接客してくれるので、製品に関する質問や相談をリアルタイムで行うことができます。
ハウステックのメタバースショールームを体験!
実際にハウステックの「メタバースショールーム」を体験してみました。体験するにはメタバースプラットフォームClusterへログインする必要があります。clusterへのアクセスにはアプリのダウンロードが必要ですが、無料でアカウントが作成でき、誰でも楽しむことができます。
clusterのダウンロードはこちらから
▼clusterへログインしたら、ワールドから「メタバースショールーム」へ移動できます。
クラスター公式サイトからもワールドへのアクセスが可能です。

▼「ハウステック ショールーム」で検索すると出てきます


▼「遊びに行く」で「ハウステック ショールーム」のワールドへ移動できます

▼入ってすぐのロビー

▼期間限定のプレゼントがあるスタンプラリーにも挑戦!

▼ロビーにはキッチンや洗面台の展示があり、実際にショールームに行ったような感覚を味わえます

▼自身のアバターの身長をチェックできるので、大きさのイメージもつきやすいですね

▼雰囲気の違う2つのモデルルームが用意されています

▼キッチンやバスルームなどのカラーシミレーションができます

ゲーム感覚で気軽にショールーム体験ができるのが画期的ですね!家づくりやリフォームを考えている人はもちろん、少し気になるけど実際にショールームの現場に行くのは気が引ける、時間がない、という人にはぴったりのサービスです。
業界への影響と今後の展望

「メタバースショールーム」の登場は、業界に多大な影響を与えると考えられます。また、まだ発展途上の段階でもあるので、今後の技術革新によってさらに進化していくことが期待されます。
顧客体験の向上
仮想空間ならではの自由度とインタラクティブ性により、顧客体験が向上します。これにより、従来のショールームに足を運ぶハードルが下がり、多くの人が製品を手軽に体験できるようになります。
新たなマーケティングの可能性
メタバース内での広告やイベント開催が可能となり、企業は従来の手法とは異なるアプローチで顧客と接点を持つことができます。例えば、特定の製品に関するバーチャルセミナーやキャンペーンイベントの開催が考えられます。
技術革新の促進
メタバース技術を活用することで、他業界との連携やさらなる技術革新が期待されます。特に、AIや3Dモデリング技術との統合が進むことで、よりリアルな体験が提供されることが予想されます。
最後に

ハウステックの「メタバースショールーム」は、従来のショールームの制約を解消し、新しい顧客体験を提供する試みと言えるでしょう。時間や場所にとらわれずに、臨場感あふれる体験を提供し製品を比較・体験できるだけでなく、環境負荷を軽減するなど、多くの利点があります。「メタバースショールーム」は今後の技術革新によって、さらに進化していくことが期待されます。この新しいショールーム体験を通して、未来の住宅選びがどのように変わっていくのか、注目していきましょう。家づくりやリフォームを検討している方は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。最新の情報は、ハウステックのウェブサイトやcluster内の情報をご確認ください。
筆者Y.S