ITエンジニアの種類と必要なスキルを一覧でご紹介!
ITに関するスキルを持ち、その技術を活かした業務を行うITエンジニア。IT技術の進化やIoTの普及によりその需要は年々高まっておりITエンジニアを目指している人、なりたい人は増加傾向にあります。実際に中学生の将来つきたい職業の第1位にも「エンジニア・プログラマー」が選ばれました。今回はITエンジニアに必要なスキルについてご紹介します。
↓中学生の将来つきたい職業についての過去記事はこちらからどうぞ
ITエンジニアとは?
ITエンジニアのITとは「Information Technology(情報技術)」の頭文字をとったもので、ITエンジアとは情報技術を専門的に扱う技術者のことを指します。システム開発、設計・管理やソフトウェアの開発、ネットワークの構築など仕事内容は様々です。
ITエンジニアには様々な種類がありますが、
主な種類の一覧はこちら↓
・プログラマー
・システムエンジニア
・Webエンジニア
・インフラエンジニア
・クラウドエンジニア
・アプリケーションエンジニア
・ネットワークエンジニア
・ゲームエンジニア
・セキュリティエンジニア
細かく分けていくとさらに増えていきますが、それぞれのエンジニアの種類によって必要なスキルも変わってきます。次はITエンジニアに必要なスキルをご紹介していきます。
ITエンジニアに必要なスキル
職種や環境によって必要なスキルは変わってきますが、具体的に必要になってくるITスキルの代表的なものをご紹介します。
ITエンジニアに必要なスキル一覧↓
・パソコンの操作スキル
・プログラミングスキル
・ネットワークに関する知識
・セキュリティに関する知識
・クラウドに関する知識
・データベースに関する知識
・IoTに関する知識
・コミュニケーション能力
・マネジメント能力
・新しいものを学ぶ姿勢
次は、スキルを細かく見ていきましょう。
プログラミングスキル
ITエンジニアにおいて重要なスキルであるプログラミングスキルですが、開発するシステムやアプリケーションによって使用する言語は違ってきます。業務用アプリ開発によく使われている言語はJava、C#など、Web系エンジニアだとHTML、CSS、JavaScriptやPHPなどで、スマホアプリ開発で使われるのはJavaやSwiftなどです。
セキュリティについての知識
情報セキュリティに関する知識です。セキュリティリスクや、セキュリティ対策の知識、セキュリティインシデント発生時の対応についての知識も含まれます。セキュリティエンジニアには必要なスキルになります。
ネットワークに関する知識
LAN系、WAN系、インターネット系などの主な通信技術に関する知識や、ネットワークの設計、構築に関する知識のほか、ネットワークトラブルへの対応についての知識などネットワークに関する幅広い知識です。ネットワークエンジニアには必須のスキルです。
クラウドについての知識
クラウドエンジニアには必須であるクラウドに関する知識。主要なパブリッククラウドである「AWS(Amazon Web Services)」や「Microsoft Azure」、「Google Cloud」、「Alibaba Cloud」などについての知識や経験のほか、仮想マシンやサーバに関する知識もクラウドエンジニアになるためには必要です。インターネットで簡単にシステム構築ができるクラウドですが、取り入れる企業は年々増加傾向にあり、クラウドに関する知識を持つクラウドエンジニアの需要も高まっています。
データベースの知識
データベースの設計、開発を担当するデータベースエンジニアにはなくてはならない知識です。データベースの構造を理解し、管理や運用、保守に関する知識も含まれます。
IoTに関する知識
IoTはモノとインターネットを繋ぐ技術で、代表的なもので言えば家電とインターネットを繋ぎ遠隔操作を可能にするものなどがあります。IoTデバイスは広く普及しており、その技術も進化し、IoTの開発に関わるエンジニアも増えています。IoT開発のためにはエッジコンピュータの知識やセンサー、ネットワーク、データ分析などの知識に加えて、プログラミング言語など幅広い知識を必要とします。データの解析にAIを使うこともあり、AIについての知識も必要とします。「IoTに関わるすべての人の知識やスキルを可視化」することを目的とした「IoT検定」や、「IoTシステム技術検定試験」なども存在します。
その他
以下はITエンジニアに関わらず必要になってくるスキルですが、ITエンジニアにとっても必要なスキルになっています。
・パソコンの操作スキル
・コミュニケーション能力
・マネジメントスキル
・新しいものを学ぶ姿勢
ITスキルを高める資格
ITエンジニアを目指す上で取得しておくと有利な資格をいくつかご紹介します。自身の知識、技術を可視化できる検定は、現在ITエンジニアをされている方にとってさらなるキャリアアップに役立つ資格です。
ITパスポート(国家資格)
IT基礎知識を証明することができる資格です。国家試験においては入門レベルで、エンジニアだけでなく幅広い職種の人が受験しています。
基本情報技術者試験(国家資格)
IPA(情報処理推進機構)の運営する情報処理技術者試験で、ハードウェアからソフトウェア、プログラミングやプロジェクト管理、IT戦略など幅広い試験範囲となっており、ITに関する基礎的な知識と技能が問われる国家試験です。ITエンジニアの登竜門ともされています。令和5年度よりCBT方式での試験が開始されました。
応用情報技術者試験(国家資格)
IPAが主催する国家試験です。基本情報技術者試験の上位に位置する試験で、高度IT人材に必要な知識とスキルが問われる試験です。数年の経験を積んだプログラマやシステムエンジニアを主対象としています。
ネットワークスペシャリスト試験(国家資格)
IPAが主催する情報処理技術者試験で、ネットワークの企画、運用・保守など幅広くネットワーク分野の専門的知識が問われる試験です。令和4年度の合格率は17.4%、令和5年度の合格率は14.3%と非常に難易度の高い試験となっています。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
マイクロソフト社が主催する、Excel・Word・PowerPointなどのMicrosoft Office製品の知識・操作スキルを客観的に評価・証明する資格試験です。難易度はそこまで高くなく、パソコンスキルを客観的に証明できる資格です。
最後に
ITエンジニアといっても様々な種類がありますが、どの職種であっても専門的な技術や知識が必要になってきます。これからITエンジニアを目指す人、興味のある人は、活躍したい分野や得意な分野などを考慮してどのようなエンジニアになりたいかをまずイメージするところから始めてみましょう。
筆者Y.S