生成AIが搭載されたPDFの編集・閲覧ツール「Kdan AI」でできること
台湾発の企業Kdan Mobile Software Ltd.の日本法人である株式会社KDAN Japanが2024年3月18日、PDF編集・閲覧ソフト「PDF Reader」に生成AIによる機能を搭載した「Kdan AI」を発表しました。今回は「Kdan AI」の機能について解説いたします。
Kdan AIとは?
「Kdan AI」はKdanのPDF編集・閲覧ソフト「PDF Reader」に搭載された生成AI機能です。自動墨消しや翻訳などの高度な機能を搭載し、従来のAIとは異なり、デジタルドキュメントワークフローとデータ戦略サービスを組み合わせたワンストップサービスを提供します。
「Kdan AI」の機能は近日公開予定のサブスクリプション「Document 365 AI+」で利用可能になります。
Kdan AI 5つの機能
今回発表のあった「Kdan AI」では5つの機能が公開されています。1つ1つの機能がどのようなものか見てみましょう。
自動墨消し
名前や住所などのプライバシーに関わる情報や、機密データを自動で検出し、墨消しを行います。現在、有料のサブスクリプション「Document 365 on Windows」でベータ版として利用することができます。
翻訳
PDFコンテンツの内容を読み取り、翻訳してくれます。100以上の言語に対応しており、翻訳したものは印をつけて保存し、後で確認することができます。この機能はWindows版のみ対応しています。
チャットボット
PDFの要約、レビューをAIチャットボットで行えます。様々な種類のファイルに対して文章の重要なポイントを抽出したり、分析して問題点を見つけたり、素早く効率的にPDFの内容を理解し、活用をすることができます。
テーブル抽出
PDFから表のデータを識別・抽出し、Excelに簡単にエクスポートできます。
PDF比較
2つのPDFファイルを対比して変更点などを比較することができる機能です。改ざんや盗用を防ぐことができるほか、受信者が変更を識別しやすいように文書を保護することができます。
Kdan AIの活用
「Kdan AI」の機能により、PDFの編集作業を大幅に効率化することはもちろんのこと、AIチャットボットを使った情報の可視化は様々な分野の業務に役立つと考えられます。簡単な作業を自動化したり、PDFの情報から素早く必要なものを拾いだすことができるのは個人、ビジネスどちらにおいても有用な機能です。自動墨消し機能では個人情報や会社の機密情報などを保護することができるので、顧客データを扱う企業の個人情報漏洩を防いだり、医療や金融の業務にも適しています。「Kdan AI」は個人向けの他、ビジネス向けにも展開されます。
「Kdan AI」の詳しいプラン内容についてはこちらからどうぞ
最後に
今回は生成AIによる機能が搭載された「Kdan AI」の解説でした。AIによる追加機能で、仕事の生産性を高めたり効率化を図ることができそうですね。最近様々なアプリにAIが搭載されていきますが、AIの進化によって私たちの生活や社会は大きく変革しつつあるのかもしれません。
筆者Y.S