中学生の将来つきたい職業 第1位に「エンジニア・プログラマー」が選ばれる
2024年2月に学研ホールディングスの調査・研究機関である学研教育総合研究所が小学生・中学生の「習い事」「将来の職業」「メディア・通信機器の利用」に関する調査結果を公表しました。今回は小学生・中学生の「将来の職業」に焦点をあててご紹介いたします。
小学生の将来なりたい職業ランキング
小学生のランキングは以下の通り(出典元:学研教育総合研究所)
第1位 パティシエ(ケーキ屋)
第2位 YouTuberなどのネット配信者
第3位 警察官
第4位 その他スポーツ選手(野球、サッカー、水泳以外)
第5位 医師(歯科医師含む)
第5位 看護師
第7位 エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)
第8位 運転士
第8位 歌手・アイドル
第10位 プロサッカー選手
第10位 保育士・幼稚園教諭
ランキングを男女別に見てみると、小学生男子の第1位は「YouTuberなどのネット配信者」、第2位は「警察官」、第3位は「その他のスポーツ選手(野球、サッカー、水泳以外)」で、小学生女子の第1位は「パティシエ(ケーキ屋)」、第2位は「看護師」、第3位は「歌手・アイドル」となっています。
中学生の将来なりたい職業ランキング
中学生のランキングは以下の通り(出典元:学研教育総合研究所)
第1位 エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)
第2位 公務員(会社員と同率第2位)
第2位 会社員(公務員と同率第2位)
第4位 学校の教師・先生
第5位 看護師
第6位 漫画家・イラストレーター
第7位 プロサッカー選手
第7位 保育士・幼稚園教諭
第7位 医師(歯科医師含む)
第7位 薬剤師
ランキングを男女別に見てみると、中学生男子の第1位は「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」、第2位は「会社員」、第3位は「プロサッカー選手」で、中学生女子の第1位は「学校の教師・先生」、第2位は「看護師」、第3位は「公務員」となっています。
ちなみに「中学生の将来なりたい職業ランキング」の前回の調査(2020年)では第1位が「会社員」、第2位が「学校の教師・先生」、第3位が同率で「看護師」と「エンジニア・技術者」でした。
<調査の概要>
■出典元:学研教育総合研究所
■調査期間:2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間
■有効回答数(サンプル数)
小学生調査:1200(小1~小6 男女各100)
中学生調査: 600(中1~中3 男女各100)
■調査機関:ネットエイジア株式会社
「エンジニア・プログラマー」は中学生の将来つきたい職業の第1位
中学生のなりたい職業 第1位に「エンジニア・プログラマー」が選ばれたのは、2020年からプログラミング教育が実施され、ITについて学ぶ機会が増えたことで「エンジニア・プログラマー」という職業をより身近に感じられるようになったのも要因のひとつではないでしょうか。IT技術の進化やIoTの普及により「エンジニア・プログラマー」は現在も、そしてこれからも高い需要があり、安定して働ける職業ではあります。需要が高いがゆえに人材不足が深刻化すると予想されている中、中学生がなりたい職業として選んでくれるのはありがたい話ですね。
最後に
なりたい職業を小学生から中学生と見てみると、「エンジニア・プログラマー」、「医師」や「看護師」、「プロサッカー選手」、「保育士・幼稚園教諭」はどちらにもランクインしていますが、小学生のランキングで上位の第1位〜第3位に位置していた「パティシエ」、「YouTuberなどのネット配信者」、「警察官」が、中学生のランキングになると10位以内にも入っていないのは面白い結果ですね。(小学生女子だけのランキングだと「パティシエ」は第6位に入っています)小学生のランキングでは入らず、中学生でランクインした職業は「公務員」や「会社員」ですが、どちらの職業も小学生にはまだどのような仕事かイメージしづらいところがあるのかもしれません。このランキングを見ていると中学生になると将来に対して少し現実味が出てくるのが分かります。
筆者Y.S