Google Bardについて解説!特徴やチャットGPTとの違いなど
現在、チャットGPTをはじめとしたAIサービスが注目を集めていますが、そのひとつである「Google Bard」とはどんなものか、チャットGPTとの違いや特徴、使い方などを解説します。
Google Bardとは?
「Google Bard(グーグルバード)」はGoogleの開発したAIサービスで、チャットGPTと同じく会話をするように回答してくれる対話型のAIサービスとなっています。アメリカとイギリスで2023年3月に公開され、日本では2023年5月から試験運用という形でサービスが使えるようになりました。
↓チャットGPTについての過去記事はこちらからどうぞ
Google Bardの使い方
「Google Bard」はGoogleアカウント(無料)があれば誰でもブラウザから使うことができます。公式サイトの「Bardを試す」もしくは「ログイン」ボタンからGoogleアカウントでログインします。
▼ログインすると、試験運用中のサービスであることと注意点などがポップアップが表示されます。
▼「続ける」ボタンですぐに使うことができます。
実際に使ってみた
ビジネスメールの文章を考えてもらいました。依頼内容は「ビジネスメールの文章を考えてください。内容は打ち合わせを12月19日のAM10時から行いたいというものです。」という内容です。
▼Google Bardからの回答は以下の通り
▼回答の下には以下の文章が添えられていました。
このメールでは、以下の点に注意しました。
・件名は、打ち合わせ日程調整の旨を明確に記載する。
・冒頭で、前回の連絡へのお礼と、今回のメールの目的を簡潔に記載する。
・打ち合わせの希望日時を明確に記載する。
・打ち合わせの場所は、御社にお伺いする旨を記載し、ご都合が悪い場合はご指定の場所でも対応可能であることを伝える。
・最後に、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げると締めくくる。
このメールを参考に、ご自身の状況に合わせてアレンジしてください。
▼「他の解答案を表示」で他の案を見ることもできます。
▼「回答を書き換える」ボタンから文章を短くしたり、カジュアルな表現にしたりといった変更ができます。
▼試しに「カジュアルな表現」で変更してみました。
「!」マークを使ったりとカジュアルな文章に変わりました。
文章の下には、どのあたりをカジュアルにしたのかが分かる「変更点」の記載と、注意点が書いてあり、「ビジネスメールであるため最低限の礼儀は失わないようにしましょう。」といったアドバイスもありました。
チャットGPTとの比較
以前、チャットGPTを紹介した記事の中で指示した回答内容で比較してみました。依頼内容は「商品をアピールするキャッチコピーを考えてください。商品はかわいいデザインのペンです。対象は中高生の女の子です。」という内容です。
▼チャットGPTの回答はこちら
▼Google Bardの回答はこちら
チャットGPTの方が案の数を多く出してきましたが、キャッチコピーの意味などを記載してくれているGoogle Bardの回答の方が丁寧な印象を受けました。
チャットGPTとの違い
正確性
使用してみて、そこまで大きな違いは感じませんでしたが、ネットの口コミなどによるとチャットGPTの方が正確性が高いと感じる人が多いようです。しかし、Google Bardは試験運用中で学習途中のため状況は変化していくのではないでしょうか。
回答速度
こちらも、チャットGPT、Google Bardともにほぼ同じでした。ただし、混雑する時間帯によってはどちらも速度が遅くなる傾向にあります。チャットGPTは有料版であれば混雑時でも速度が気になることはありません。
使いやすさ
どちらも質問や依頼文を打ち込み、会話形式でやり取りする点では同じですが、画面の雰囲気、デザインなども含めて個人的な好みはあるかと思いますが、Google Bardの方が使いやすいと感じました。
最後に
Google BardもチャットGPTもそれぞれ違った特徴がありますが、どちらも使いこなせば仕事やプライベートにおいても有益なツールであることは間違いありません。AIサービスは今後も進化を続けていく分野であると考えられますので、さらなるアップデートに期待したいところです。
筆者Y.S