システム化社会について考える
システム化社会
人類はなぜ地球上でもっとも繁栄をもたらしているのか。その要因として「システムというものを人類が作り上げた」ことにあると思います。
システムとは「仕組み」であり、命令を「決められた結果」にして私たちに与えてくれるものです。命令と結果の間には「過程」が存在します。それを人はシステムと呼んでいるのでしょう。
システム化社会という言葉はよく耳にしますが、現代では私たちは問題が起こったときにシステムを使い解決しようと考えます。
例えば、何か被害にあってしまったら警察を呼び、犯人を特定し、裁判で裁く、これが現代社会において公平なシステムと言えます。そもそも法律を決めるのは政治家であり、政治家は選挙により選任する。これも現代社会における公平なシステムと言えるのではないでしょうか。
しかし、社会システムの一部が個人的な私利私欲のためのシステムだったら、社会は全く違うものとなります。
黒人奴隷制度というシステム
問題が起こっても、一部個人の私利私欲のために捻じ曲げられたものだったら、弱者はそのシステムのために虐げられることでしょう。
長い人間の歴史のなかで、ここ最近まで当たり前だった「奴隷制度」。特に有名な黒人奴隷はアメリカという国が発展していくうえで、もっとも効率的なシステムであり、疑問に思う人たちもいたもののまかり通っていたのは事実です。
今後のシステム化社会はどのように
社会システムをはじめあらゆるシステムはさらなる発展を遂げました。
技術的なシステムの進歩により「産業革命をもたらし」あらゆる生産業を飛躍的に進歩させてきたました。そのことで肉体労働が世界的に減ることになりました。アメリカで当たり前だった、奴隷制という非道徳的なシステムは終わりを告げました。
現在ではシステムは「人類の幸福」という新たな目的のために使われていきつつあります。
IT技術の発展により、個人のニーズに即したシステム開発がグローバル規模で行われてきたました。
一部の特権階級だけではなく、一般の人々が世界規模で交流し、喜びを分かち合っています。国という概念は変わらないですが、それぞれの文化が、それぞれの喜びを共有しつつ「本当の幸せとは何か」を考えられる時代に入りました。
現代におけるシステム開発は個々の幸せが前提となるべきだと私も考えます。
一部の個人のみの私利私欲によるシステム作りではなく、社会全体が多様性を認め、共存し、個々の幸せの追求のためのシステム化社会を目指す、そんな社会であることを望みます。
筆者S.H